ナイテイルノカト。 思うんだ。いつも。 静かな横顔。 うつくしいその貌に、時折。 ほんの少しだけ浮かぶ。表情。 泣くのかと。 その表情を見つける度に、 胸が痛くなる。 あのひとは、携帯をただ、みつめている。 ああ、ほら、また、 泣きそうで、 壊れそう…
この、こころを、 捨てた。だからもう、 恋なんて、 知らない。 「あいしてるよ」 優しい、微笑みをいつだって、 その口許に浮かべて。「すきだよ」 そう、いつだってあのひとは優しい。 だけど、 知っている。 あのひとは、 誰れも見ていない。 あのひとは…
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