―――――――――してください。
鈍色の言葉が霧散する。
――――――――――――■■してください。
墨染の桜が煙る。
果てない夢の終焉をください。
ずっと、
ずっと、 世界の終わりを、待っている。
おねがい。
―――――――――――――――■■してください。
ずっと、
おもっていたから。
おねがい。
――――――――――――■■してください。
ほかになにもいらないから、
もう、
もどれなくてもいいから、―――だけどだけどだけど、
蹲り慟哭する己の姿を、もうひとりの自分が酷く冷静に見つめている。口から花が零れる。溢れ出る花にこの身が埋もれていく。
現実なのか夢なのか、それすらも曖昧な陽炎のようなナニカが揺らぐ。
――――――――――――■■してください。
それは願いで。
これは望みで、
あなたを縛る、――――――呪い。